【A BEST】

01.A Song for XX     <歌詞カード>
 
「ファースト・アルバム『A Song for XX』を作る時に、1番最初に制作したのがこの曲。あゆは、いつもまず頭
 の中で詞を考えて、完璧に出来上がってから書くんだけど、この曲は頭の中では出来てるのに、書けない。
 文字にするとすごくリアルになってしまって、踏み切るのにすごく時間がかかりました。
 詞は、子供時代を振り返って書いたもので、そのころあゆが抱いていた疑問や不安、感じていたことがテー
 マになっています。もう昔のことだから、隠したければ、隠しておけるし、可愛らしい子供にしてあげることも出
 来たし、もっとキレイなお話にしてあげることも出来た。だけど、嘘は書きたくないし、多分、それをやっていた
 ら、アルバム『A Song for XX』は出来なかったと思う」
 
 「やっぱり、『A Song for XX』はハズせないなと思った。壁を張り巡らせて全てを遮断していたあゆが、あの曲
 を書けて歌えたことで始まっていけたから」

 この曲について・・・
 
「シングルだとやっぱりいろんな人たちの要望を聞いたりしなきゃいけないでしょ。だからっていうのもあるか
 もしれないけど、“あゆの歌はポジティブで聴いていて気持ちがいい”と言われることが多かった。あゆは前向
 きな気持ちだけで書いてるわけじゃないから、その反応には複雑な思いがあって。イヤじゃないけど、うれしく
 もない。だからテレビなんかに出たときに、“あゆでーす”とか言ってヘラヘラしてたのかもしれない。アルバム
 ではまずそのイメージを壊そうと思った。そのためには歌の中で、あゆはこういう人ですと言うしかないなと思
 って。それで、時間の経過をたどって自分のことを書いてみようと思った」
 「抹消してた出来事を呼んでくるのが大変だった。覚えてるけど忘れたフリをしてたことは、文字にするときに
 すごく迷ったし。“べつにそこまでしなくていいじゃん”という声と、“それじゃあ何もつかめないだろう”っていう
 声が聞こえて、立ち止まっちゃった。結局一度東京を離れてみた。同じ人たちと同じ空気を吸って家に帰る生
 活をしてたら、どうしても安心しちゃうでしょ。それじゃなくてもあゆは現状をすごく幸せだと思ってるから、それ
 では過去のことなんて到底思い出せない。だから甘えられない環境を作って“過去を思い出すんだ”と自分を
 説得しようと思った。『A Song for XX』が書けたから、他の曲も書けた。だからこの曲にはありがとうって言い
 たい」


02.Trust     <歌詞カード>
 
「『Trust』は、98年5月末頃に、ロスに行った時、ホテルの部屋で詞を書いたんだけど、気分がドンドン落ちて
 いって書けなくなったから、プロデューサーやスタッフ、みんなを“外へ出よう”って誘って・・・。で、車に乗って
 4時間くらい同じ場所をグルグル周ってた時に生まれたんだよね。この詞は、何にも言わないで、だまって4時
 間も一緒に車に乗っててくれた、そういうスタッフたちのあったかい空気の中でだからこそ、書けたんだと思
 う。ほんとはみんな、“まだかよ”って思ってたんだろうけど・・・。
 それと、詞が出来上がった時に、一番最後のサビで“信じる”という言葉を2回も使っていて、それを発見した
 時に“あゆは、この曲でなんか変わるんだろうな”“何か信じられるモノをあゆは見つけたんだな”って思った。
 “信じる”という言葉を2回も使っている自分には驚いたけど、すごくうれしかったんです」


03.Depend on you     <歌詞カード>

 「『Depend on you』は、“どうするの?”とか“気づいたの?”とか、シングルでは、初めてクエスチョンマークが
 つく作品です。
 『poker face』や『YOU』では“強く見せてる自分”がいて、『Trust』は“信じる”という言葉を使うことができて、
 『For My Dear...』のときは“歌うことの意味”を考えた。そして、その次の98年を締めくくる『Depend on you』
 は?、ってきた時に、あゆはこの1年で何が1番変わったんだろう?って考えたら、それはやっぱり人を信頼
 出来るようになれたことだと思った。で、そう考えてたら、あゆは自分のことも信じられるようになったんだって
 思えた。だって、自分を信じられないと、人のことは信用できないでしょ?そうやって、自分を好きになることが
 出来て、自分を信じられるようになったんだと思ったときに、今までよりも少し強くなった気がしたんです」


04.LOVE〜Destiny〜     <歌詞カード>
 
「この曲は発表するかなり前からあって、歌詞も『LOVE〜Destiny〜』とは別のものを一度つけてあったんだけ
 ど、ある事情から、すべてボツにしてつくりかえければいけなくなった。で、苦労した末にこの曲が生まれたん
 だけど、やっぱり何ヶ月もかけて制作したものをもう一度初めから・・・っていうのがすごく大変だったし、だから
 あゆはこの曲に対して、自分の曲なんだけど、どこか完全には自分の曲になりきってない、そんなイメージを
 持ってたのかもしれない。『LOVEppears』に『LOVE〜refrain〜』を収録することで気持ち的には晴れたんだけ
 ど・・・」


05.TO BE     <歌詞カード>
 
「それまでのあゆのイメージとは違う、爽やかな感じの曲。歌入れが終った時には、自分自身で“あぁ、あゆも
 爽やかな曲が歌えるんだな”って思ったくらい。この曲は、Do As Infinityの長尾さんに初めて書いてもらった
 曲なんだけど、長尾さんの第一印象は、“大きな壁”(見た目デカイという意味)
 あと、『TO BE』はコーラスが、それまでのシングルよりも厚い音で入ってたんだけど、みんなは気づいたかな?
 この頃は、当時あゆの中でブームだった、70年代っぽい雰囲気の衣装で、頭にスカーフを巻いて歌番組に出
 演することが多かったな」
                                                          次のページ